サンプル送付方法
梱包の方法
 
                                    サンプルチューブ
サンプル名を明記した1.5mL容量のマイクロチューブに分注し、パラフィルムで巻いてください。
 
                                    FFPEスライド
スライドガラスケースに入れ、破損しないように緩衝材で保護してください。
梱包
 
                                    - 発泡スチロール等の箱に入れ、冷凍便の場合は十分な量のドライアイス、冷蔵便の場合は十分な量の保冷剤を入れてください。
- 受託サービス依頼書に、ご所属・ご氏名・サンプル情報をご記入いただき、ビニール袋等に入れて同封してください。
ご注意事項
検体について
- ヒト臨床検体の場合は、倫理委員会の承認(インフォームド・コンセント)を得ていることが条件となります。また、検体は必ず匿名化してください。
- 感染性(HIV、HBV、HCV 等)のあるサンプルについては、取り扱いができないこともございますので、事前にご相談ください。
溶解するバッファについて
- サンプルはNuclease Free Waterに溶解し、ご送付ください。TEバッファなどのEDTAを含むバッファに溶解した場合、データが取得できない可能性があります。
チューブについて
- 低容量チューブ(0.5mL、0.2mLのPCR用など):材質が弱く、輸送や保管に不向きです。
 核酸・セルペレットなどの場合、1.5mLのヒンジ付きマイクロチューブが適しています。
- 
                                    スクリューキャップのチューブ:蓋の落下や取り違えなどの事故につながります。
 5mL以上サンプルの場合は、スクリューキャップのチューブで差し支えございません。
チューブにシールを貼る場合
- -80℃以下での使用が可能なサンプルシールを使用し、フタの部分のみに貼り付けてください。
- シールがはがれるサンプルの判別が困難になりますので、シールを張る場合も、油性マジックを用いて、チューブ側面にサンプル名または番号を記入してください。
サンプル名
- サンプル名をデータファイル名に使用します。
- 英数字、-(ハイフン)以外の文字は使えません。
サンプル要件
                        	核酸抽出(RNA)
                        	核酸抽出(DNA)
                        	遺伝子発現解析、miRNA発現解析
                        	アレイCGH解析
                        	RNA-Seq
                        	低価格RNA-Seq
                        	miRNA-Seq
                        	がん遺伝子パネル解析
                        	エクソーム解析
                        	ChIP-Seq
                        	次世代シーケンス(NGS)ライブラリ
                        	
核酸抽出(RNA)
total RNA(細胞・新鮮凍結組織・FFPE)
| RNA | |||
|---|---|---|---|
| 対象核酸 | total RNA | ||
| 検体の種類 | 細胞 | 新鮮凍結組織 | 組織 (FFPE) | 
| 検体量・ 固定化法 | 10^6程度の細胞を スピンダウンし、 培地成分をしっかり 取り除く | 5mm角程度の組織 をRNAlater等で 安定化処理する | 切片面積 100 ~ 250mm2, 5~10μm厚 程度※ | 
| 送付方法 | 冷凍 | 冷凍 | 冷蔵 | 
| 抽出方法 | 
 | 
 | |
| QC 項目 | 吸光度 ゲル電気泳動 | 吸光度 ゲル電気泳動 | 吸光度 ゲル電気泳動 | 
※必要なRNA量により異なります。
total RNA(全血)・cfRNA・エクソソーム RNA(血漿・血清・培養上清)
| RNA | |||
|---|---|---|---|
| 対象核酸 | total RNA | cfRNA | エクソソーム RNA | 
| 検体の種類 | 全血 | 血漿・血清・ 培養上清 | 血漿・血清・ 培養上清 | 
| 検体量・ 固定化法 | PAXgeneRNA採血管で 採血後冷凍状態で送付 | 血漿・血清:2mL程度を 0.2μmフィルタで処理 培養上清:15mL程度を 0.2μmフィルタで処理 | 血漿・血清:2mL程度を 0.2μmフィルタで処理 培養上清:15mL程度を 0.2μmフィルタで処理 | 
| 送付方法 | 冷凍 | 冷凍 | 冷凍 | 
| 抽出方法 | 
 | 
 | 
 | 
| QC 項目 | 吸光度 ゲル電気泳動 | ゲル電気泳動 | ゲル電気泳動 | 
核酸抽出(DNA)
ゲノムDNA(細胞・新鮮凍結組織・FFPE)
| DNA | |||
|---|---|---|---|
| 対象核酸 | ゲノムDNA | ||
| 検体の種類 | 細胞 | 新鮮凍結組織 | 組織 (FFPE) | 
| 検体量・ 固定化法 | 10^6程度の細胞を スピンダウンし、 培地成分をしっかり 取り除く | 5mm 角程度の組織 | 切片面積 100 ~ 250mm2, 5 ~ 10 μ m 厚 程度※ | 
| 送付方法 | 冷凍 | 冷凍 | 冷蔵 | 
| 抽出方法 | 
 | 
 | |
| QC 項目 | 吸光度 ゲル電気泳動 | 吸光度 蛍光度 ゲル電気泳動 | 吸光度 蛍光度 ゲル電気泳動 qPCR | 
※必要なDNA量により異なります。
ゲノムDNA(全血)・cfDNA(血漿・血清)
| DNA | ||
|---|---|---|
| 対象核酸 | ゲノムDNA | cfDNA | 
| 検体の種類 | 全血 | 血漿・血清 | 
| 検体量・ 固定化法 | EDTA 採血管で採血した 2mL 程度の血液 | Streck Cell-Free DNA BCT | 
| 送付方法 | 冷凍 ただし、採血後ただちに 送付する場合のみ冷蔵可 | 室温 | 
| 抽出方法 | 
 | 
 | 
| QC 項目 | 吸光度 蛍光度 ゲル電気泳動 | 蛍光度 ゲル電気泳動 | 
遺伝子発現解析、miRNA発現解析
| RNA量 | 濃度 | OD260/280 | 性状 | |
|---|---|---|---|---|
| total RNA (真核・原核) | 500ng 以上 | 50ng/μ L 以上 | 1.5 以上 | 28s/18s:1.8以上 推奨 RIN値:7以上 | 
| エクソソーム分画 血漿または培養上清由来 ※ | 20ng 以上 | - | - | 
※ miRNA発現解析のみ。
アレイCGH解析
| 二本鎖ゲノムDNA量※1 | OD260/OD280 | 性状 | |
|---|---|---|---|
| ゲノムDNAサンプル | 2μg以上 | 1.8-2.0 | 分解が進んでいないこと | 
	                        	※マイクロアレイフォーマットや比較組み合わせのご要望により必要な二本鎖ゲノムDNA量が異なります。
                        	
- DNA はRNase 処理を行い、RNA のコンタミネーションがない状態のサンプルをご送付ください。
- 
                                    生物種によりマイクロアレイフォーマットが異なります。 アジレント・テクノロジーホームページをご覧ください。
 URL:http://www.chem-agilent.com/contents.php?id=494#Cat-1346
RNA-Seq
| RNA量 | OD260/280 | RIN値 | 送液量 | DV200 | |
|---|---|---|---|---|---|
| total RNA | 100ng以上 | 1.5以上 | 7以上 | 10μL 以上 | - | 
| FFPE 由来 total RNA | 500ng以上 | - | - | 10μL 以上 | 50以上 | 
| 微量 total RNA | 10pg ~10ng | - | 10μL 以上 | - | |
| 細胞数 | 備考 | ||||
| 微量細胞 | 1 ~ 500 cells | 事前にサンプリングの方法についてお打ち合わせが必要です。 必ず予めご相談ください。 | |||
ポイント
- 有機溶媒が混入していない、カラム精製をしたtotal RNAをご送付ください。
- RNAは DNase 処理を行い、DNA のコンタミネーションがない状態のサンプルをご送付ください。
- total RNAはNuclease Free Waterに溶解してください。
注意
- 国内ラボで実施の場合。提携企業先にサンプルを送付する場合はサンプル要件が異なり、より多くのRNA量を必要とします。低価格RNA-Seqサービスをご参照ください。
- サンプル量が上記に満たない場合はお気軽にご相談ください。
- 組織、細胞、FFPEスライド等は、DNA/RNA抽出をご確認いただくか別途お問い合わせください。
- FFPE由来ではない分解サンプルは解析が難しい場合があります。
低価格RNA-Seq
| RNA量 | RIN値 | rRNA ratio | |
|---|---|---|---|
| total RNA | 1μg以上 | 7以上 | 1.0以上 | 
ポイント
- 有機溶媒が混入していない、カラム精製をしたtotal RNAをご送付ください。
- RNAは DNase 処理を行い、DNA のコンタミネーションがない状態のサンプルをご送付ください。
- total RNAはNuclease Free Waterに溶解してください。
注意
- サンプル量が上記に満たない場合はデータの保証はいたしかねます。
- 微量サンプルに対応したプランのご用意もあります。お問い合わせください。
- 組織、細胞、FFPEスライド等は、DNA/RNA抽出をご確認いただくか別途お問い合わせください。
miRNA-Seq
| RNA量 | OD260 /280 | RIN値 | 送付液量 | |
|---|---|---|---|---|
| total RNA (microRNA含む) | 200ng 以上 | 1.5以上 | 8以上 | 10μL 以上 | 
| 血清・血漿・ 各種体液・培養上清・ エクソソーム由来RNA (miRNA含む) | 10ng 以上 | - | - | 10μL 以上 | 
| RNA抽出する 血清または血漿 | 400μL 以上 | |||
| エクソソーム画分 | - | - | - | 1mL程度 ※5 | 
| エクソソーム分離後 にRNA抽出をし、 miRNA-seqをする 血清・血漿・培養上清 | - | - | - | 2mL以上 (孔径0.22μm フィルターでろ過必須) | 
                                ※5 抽出後にRNAが10ng以上得られると想定される量をお送りください。液量が多い場合は濃縮し液量を調整してください。
                            
- RNA抽出の際はカラムを使用し、有機溶媒が混入しないようにしてください。
- サンプルQCにはサンプルを5µLを使用します。余裕をもってお送りください。
- RNAはDNase処理を行い、DNA のコンタミネーションがない状態のサンプルをご送付ください。
- サンプル量が上記に満たない場合はお気軽にご相談ください。
- 採血の際に、使用する抗凝固剤はEDTAを使用して下さい。ヘパリンを使用した場合には、ヘパリナーゼ処理が必要となるため追加費用がかかります。
- 培養上清からエクソソームを分離して解析を行う場合、FBSフリー培地または、ウシ胎児血清由来エクソソームを除去したFBSを使用して培養していただくことをおすすめします。
がん遺伝子パネル解析
                                (QIAGEN QIAseq Targeted DNA Panels, AmpliSeq™ for illumina Cancer Hotspot Panel v2)
                            
| ゲノムDNA量 | 濃度 | OD260 /280 | OD260 /230 | 性状 | 液量 | 
|---|---|---|---|---|---|
| 200ng以上 (お問合せ ください) | 10ng/μL 以上 | 1.5以上 | 1.0以上 | 分解やRNAの コンタミがないこと | 20μL 以上 | 
- FFPE サンプルから抽出したゲノム DNA の場合は 400ng 以上ご用意ください。
- 抽出時に使用している有機溶媒が混入していない DNA をご送付ください。
- DNA はRNase 処理を行い、RNA のコンタミネーションがない状態のサンプルをご送付ください。
エクソーム解析
| 二本鎖ゲノムDNA量 | DIN値 | 
|---|---|
| 0.5μg以上 | 7以上 | 
- 有機溶媒が混入していない、カラム精製をしたDNA をご送付ください。
- DNA はRNase 処理を行い、RNA のコンタミネーションがない状態のサンプルをご送付ください。
- サンプル量が上記に満たない場合は結果の保証ができませんのでご了承ください。
- 組織、細胞、FFPEスライド等は、DNA/RNA抽出をご参照ください。
- 
			                        FFPE由来DNAの場合、0.2ug以上あれば解析が可能です。
 ただし、結果の保証が出来かねますので予めご了承ください。
 - 分解の進んだDNAではライブラリーが得られないことがあります。
 - ライブラリー調製ならびにシーケンスまで問題なく進んでも、データのカバレッジに偏りが出る場合や、データが全く得られない場合があります。
ChIP-Seq
| ChIP後dsDNA量 | 濃度 | OD260/280 | サイズ | 性状 | 
|---|---|---|---|---|
| 100ng以上 | 200pg/μL以上 | 1.5以上 | 200~800bp | 2本鎖であること | 
- クロマチン免疫沈降(ChIP)後のサンプルをご用意ください。
次世代シーケンス(NGS)ライブラリ
| 機種 | 濃度 | 液量 | 
|---|---|---|
| MiSeq | 5nM | 20μL以上 | 
| NextSeq500 | 5nM | 20μL以上 | 
| NovaSeq6000 | 10nM | 20μL以上 | 
| HiSeqX | 5nM | 20μL以上 | 
- 調整済みシーケンスライブラリーは、qPCRで定量して上記の濃度・液量に調整してください。
サンプル送付先
                                株式会社DNAチップ研究所
                                受託サポートセンター
                                〒211-0004
                                神奈川県川崎市中原区新丸子東3丁目1200 KDX武蔵小杉ビル 9階
                                TEL:044-982-1289
                            
- 送付の際は、事前にご連絡の上で、祝祭日を除く、月曜から金曜日到着にてお送りください。
- 送料はお客様ご負担でお願いいたします。
- 納品後のサンプル返送も承っております。
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