NOIR-SS
NOIR-SSとは
NOIR-SSとは
NOIR-SS (Non-overlapping Integrated Read Sequencing System) は分子バーコード技術を利用した次世代シークエンスによるがん関連遺伝子パネル解析システムです。
特徴
- 分子数の絶対定量
従来法では無視されている分子バーコード上のエラーを除去し、高精度に希少変異を検出。 - 高感度
高精度アッセイと独自のノイズ除去効果により、0.1%の希少変異まで検出が可能。 - 癌腫ごとに最適化されたパネル
最適化パネル : 肺がん及び膵臓がん
例として、肺がんパネルでは、EGFR-TKIの治療効果に関わるコンパウンド変異を高感度かつ網羅的に検出可能。 - 対象検体
血中遊離DNA、凍結検体、FFPE、胸水や細胞浮遊液
検体種別に対応したQC、アッセイ系の最適化を実施しています。 - カスタムパネル構築が可能
とらえたい変異を高感度に検出するために、パネル及びアッセイの最適化を行います。
実績のあるカスタムパネルの例 : EGFRパネル、TP53パネル
背景
近年、非侵襲的に腫瘍細胞由来の遺伝子変異をモニタリングするリキッドバイオプシーへの需要が高まってきています。次世代シークエンス技術は血中遊離DNAの遺伝子変異を網羅的に検出できますが、その際シークエンスエラーやPCRに伴うエラーが問題となります。これらのエラーと腫瘍由来の希少変異を区別する方法として、分子バーコード技術が注目されています。NOIR-SSは独自の分子バーコード技術により、正確な遺伝子変異情報を提供します。
用途
- がんコンパニオン診断薬開発
- がん遺伝子パネルによるクリニカルシークエンス
- リキッドバイオプシー応用
※大阪府立成人病センターとDNAチップ研究所との共同研究の成果に基づいています。原著論文等はこちらをご参考ください。